第62回定期演奏会
名称 | 第62回定期演奏会 |
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日時 | 2007年03月18日(日) |
場所 | アクトシティ浜松 大ホール |
料金 | 指定席¥2,000 自由席 ¥1,500 学生自由席 ¥1,000 |
主催 | 財団法人浜松交響楽団 |
魂のチャイコフスキー
指揮: 井﨑正浩
独奏: 犬飼新之介(Pf)
曲目:
チャイコフスキー 交響曲第六番「悲愴」
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第一番
チャイコフスキー 歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
指揮 井﨑正浩さんプロフィール
井﨑正浩 (Masahiro IZAKI)
1995年5月、第8回ブダペスト国際指揮者コンクールで優勝。 コンクール中の演奏をハンガリー国立オペレッタ劇場総裁に認められ、同年11月同劇場で レハール作曲《メリー・ウィドウ》を指揮、センセーショナルなデビューを飾る。 翌年1月に同劇場初来日公演にも指揮者の一人として同行し、 「音楽の友」誌コンサートベストテン’96に選ばれるなど高く評価された。 その後現在までにハンガリーをはじめ、オーストリア、チェコ、スロヴァキア、スロヴェニア、 スイス、ドイツ、スペイン、韓国、アメリカ、オーストラリア等の国々において 演奏を行っており、国際的に活躍する日本人指揮者のひとりとなっている。
特にハンガリーにおいてはこれまでにハンガリー国立響、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団等 の主要オーケストラを次々に指揮し、1998年9月からはソムバトヘイ市・サヴァリア交響楽団の 芸術監督兼常任指揮者に就任し、多彩な活動を行った。 また同年10月にはハンガリー国立歌劇場へデビュー(プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」) を飾って大成功を収め、オペラ指揮者としても地位を確立する一方、 2000年1月には外国人として初めてブダペスト・ニューイヤーコンサートを指揮するなど、 同国ではいよいよその名声を確立しつつある。同国の“5つの竪琴国際音楽祭”委員会からは、 才能と実績あるアーティストに贈られる「リラ大賞」を授与された。 これまでミューヴェス・ハーズ社から2枚のオペレッタCD、BBC社からサヴァリア響とのCDが それぞれリリースされている。
また日本では1996年1月、東京シティ・フィルのニューイヤー・コンサートの デビューを皮切りに、読売日響、日本フィル、東京フィル、東響、九響、セントラル愛知響等の 主要オーケストラに次々と連続客演して定評を得る一方で、同時にオペラやオペレッタ公演 にも手腕を発揮し、これまで新国立劇場(プッチーニ/歌劇「トスカ」)、 文化庁主催オペラガラ、国際オペラコンクールin Shizuokaでの本選指揮、 日本オペレッタ協会公演(「こうもり」「微笑みの国」)など活躍の場を広げ、 その手腕は高く評価されている。また日本フィルハーモニー協会合唱団の常任指揮者を ’04年まで10年間務めるなど合唱界にも幅広い活動を行ってきている。 「題名のない音楽会」(テレビ朝日)、「深夜の音楽会」(日本テレビ)などテレビへの 出演も多く、現在は尚美学園大学・兼任講師の他、九州室内管弦楽団常任指揮者も務めている。
さらに来年1月よりハンガリー・ソルノーク市の芸術監督就任が決定している。 これは同市に属する2つのオーケストラ、各合唱団や舞踊団、及び市立劇場のプログラミング を始めとする芸術部門の総括を行うもので、かつてこのようなポストには日本人はもとより 他の外国人やハンガリー人自体も就いたことがない異例の抜擢で、大きな話題を呼び今後の 活躍が期待されている。
作品の様式をきっちり押さえながら、ダイナミックなバトンテクニックや 音楽構成力に加え、繊細な感情表現を併せ持つ演奏スタイルは常に定評があり、 今後の更なる活躍に大きな期待が寄せられている。
ホームページ http://www.izakimasahiro.com/
(2007年1月)
ピアノ 犬飼新之介さんプロフィール
犬飼新之介(Shin-nosuke Inugai)
1982年、静岡県浜松市に生まれる。4歳よりヤマハ音楽教室に入室。6歳よりピアノを始める。 90年から97年にかけてジュニア・オリジナル・コンサート海外演奏旅行等に参加。 第22回ピティナ・ピアノ・コンペティションF級全国大会奨励賞受賞。 第53回全日本学生音楽コンクール高校生部門東京大会第2位。 第13回彩の国埼玉ピアノコンクールF部門銀賞受賞。第13回吹田音楽コンクール入賞。 2002,2003年浜松国際ピアノアカデミーに参加。第1回東京音楽コンクールピアノ部門第1位。 2004年、梅田俊明指揮の東京フィルハーモニー交響楽団と共演。 同年、桐朋学園大学音楽学部演奏学科を首席で卒業。桃華楽堂にて御前演奏を行う。 2005年2月、アレクサンドル・ラザレフ指揮の読売日本交響楽団と、 6月には金聖響指揮の東京都交響楽団と、2006年11月、時任康文指揮の 日本フィルハーモニー交響楽団と共演し好評を博す。 また、アマチュアオーケストラとの共演も行っている。それ以外の活動では、 茨城県の長寿館をはじめ全国の老人ホーム、授産施設、福祉施設、ホスピスでの 訪問コンサートを活発に行っている。また、全国各地の保育園、幼稚園、小学校にて演奏、 こどもたち対象のワークショップを開催している。 2006年おぢか国際音楽祭ワークショップ講師を務める。直木賞作家の志茂田景樹氏が 隊長を務める「よい子に読み聞かせ隊」のメンバーとして全国各地で読み聞かせ活動をしている。 2006年桐朋学園大学研究科を修了。
これまでにピアノを和田佐和子氏、加藤伸佳氏、中井恒仁氏に師事、作曲を勝永佳子氏、 鶴田睦夫氏に師事。
(2007年1月)
「第62回定期演奏会に向けて」
62回実行委員長 豊田祐子(Vc)
実行委員長写真 低弦(チェロ・ベース)パートが実行委員会を務めます今回の定期演奏会では オールチャイコフスキープログラムをお届けします。
2002年「惑星」、2003年「スコットランド」に続き、浜響三度目の登場、 井﨑正浩先生指揮で、序曲に歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ、 中プロに地元浜松市出身、新進気鋭の犬飼新之介さんを迎えてのピアノ協奏曲第一番、 メインに交響曲第六番「悲愴」を演奏いたします。
自分が実行委員長に決まったのが昨年2月で、まだまだあるなと思っているうちに、 定演まではやいもので約二ヶ月になってしまいました。 現在、団員一丸となって皆さまに良い演奏を届けるべくチャイコと奮闘中です。 (楽器弾きはたいてい「チャイコフスキー」は「チャイコ」と縮めます)そして、 そのチャイコの今までの浜響演奏ですが、実は「悲愴」は前回1990年から 17年振り、他の交響曲を含めても1999年の第四番以来久々です。 ここ最近の浜響の定演ではドイツ物がメインに来ることが多かったので、 がらりと雰囲気を変えて、私個人としては思い入れのあるチャイコの交響曲が 弾きたかったところ、実行委員長の話も舞い込み、あれよあれよという間に 積年の願いであるオールチャイコプログラムが実現してしまいました。
ではチャイコのどこがよいのかというと、まず、土台としてオケを支える チェロ弾きにしては旋律部分が多いところです。チャイコの曲では1stヴァイオリンと 同じ旋律を同時に任されたり、ベースを除いた弦楽器全部で旋律を担当することが よくあります。自分はチャイコの旋律は日本の心である?「演歌」に通じていると 常々思っています。またベース弾きにとっても「悲愴」はとてもおいしい曲です。 Ⅰ楽章の冒頭部分は上下2パートに別れたベースの和音だけで始まります。 そして四楽章の最後はチェロ・ベースのD・♯F音の伸ばしとピチカートで 締めくくります。低弦に始まり低弦に終わる「悲愴」、もちろんチェロ・ベース以外の パートも聴かせどころ満載です。それでは3/18(日)、浜響の熱い 「魂のチャイコフスキー」にご期待ください!
今回の実行委員であるチェロとコントラバスのメンバー