2023.02.26
ブルックナーってどんな人?
今度浜響で演奏するブルックナー。それも最晩年作品である9番は、ブルックナーの人生のあらゆることが詰まっているのでしょう。
ということで、どんな人生だったのか、ちょっとだけググってみました。
ブルックナーがオーストリアのリンツで生まれたのは1827年。
ちょうどベートーベンが56歳で、ウィーンで第九を初演して亡くなった年。
日本では江戸時代後期で、異国船打払令が出されたあたりです。
ブルックナーは、教師の父と地主の家系の母の12人兄弟の長男でした。
が、そのうち6人が夭折してしまったそうです。
こんなあたりが敬虔なカトリック教徒だったことに影響したのでしょうか。
教師のお父さんはオルガニスト、ヴァイオリニストだったそうで、小さいころから音楽の才能が磨かれていました。
そのお父さんも12歳のときに亡くなり、修道院の寄宿学校で学んだあと、家庭の家計のことを心配して教師の道を進みました。
28歳でリンツ大聖堂のオルガニストになり、31歳から作曲の勉強を始め、39歳で交響曲1番を書き上げたそうです。
作曲家としては遅咲きです。(余談ですが、前半プログラムで取り上げるモーツアルトが35歳で亡くなりました。)
今度、浜響が演奏する交響曲9番は65歳くらいから書き始め、1896年に72歳で亡くなるまでに1,2,3のみが完成された作品です。
1896年は、オーストリア=ハンガリー帝国時代で、オリンピックが初めてアテネで開催された年。
日本では明治29年。日清戦争1894と日露戦争1904の間くらいです。
なんとなく、まじめそうな性格が垣間見えるのですが、生涯たくさんの女性にプロポーズしたけどうまくいかず生涯独身だったり、
ビールを毎晩10杯のんだとか、14個年上のワーグナーや、6個年下のブラームスとはいろいろあったとか、常人離れしてる感じもします。
とりあえず、今日はここまで。
写真はリンツ大聖堂のブルックナーの弾いたオルガンです。
https://www.dioezese-linz.at/institution/38501/kirche/kirchenmusik/article/19678.html