2026.10.04
変拍子地獄
つんく♂はかく語りき。―つまり、あれは、リズムにのるというよりも、けっきょく、目押しをしてるんですよね。―
これは任天堂の「リズム天国」の開発経緯について語ったインタビューで、同作誕生前当時の音楽ゲームについて言及されたものです。リズム天国は「本当にリズムにのれるゲーム」という発想から生まれたそうです。自分も少年時代にリズム天国でよく遊びました。自分のリズム感はリズム天国によって形作られたと言っても過言ではないです。学生時代に所属していた軽音サークルで、ドラマーでもないのになぜか一度ドラムを叩くことになったのですが、本番それっぽく叩ききれたのもリズム天国のドラムセットのミニゲームのおかげです。ちなみに自分の運転技術はだいたいマリオカートでできています。もちろん車からバナナの皮や自走式甲羅を投げ捨てたりしません。ここはJAPANだからね。
そんなリズム天国育ちの僕のリズム感は、きっと目押しではないはずです。リズム天国以上に太鼓の達人で遊んでいた気もしますが、もう昔のことなので忘れました。ただ、最近春の祭典の合奏練習を通して思うのです。やっぱ目押しじゃね?
春の祭典は「拍子とは(哲学)」と思うぐらい猛烈に拍子が切り替わります。7拍子ひとつ取っても、それを2+2+3と捉えるか、2+3+2で捉えるか、など細かい点も色々解釈があるそうです。春の祭典聴きながら総譜読んでいる間は「なんか分からんけどすげぇ~~」って感じで面白いですし、リズムを感じて弾けるともっと面白くなるとは思うのですが、正直自分はまだあの複雑な拍子や和声に慣れておらず、脳内では楽譜を太鼓の達人の譜面のように流して、音符がやってきたところで反射的に腕を動かしてビオラを鳴らすので精一杯です。脳内目押しでした。
ストラヴィンスキーが切り拓いた天才的なリズムの世界をお届けできるよう、引き続き練習を重ねて、目押しではない真のリズム天国プレイヤーになれるようがんばります!
写真は去年住んでいたドイツの街での謝肉祭の様子です。春のお祭りだね。
びおらプレイヤー S.T.
