ブラームスの金管

2021.02.25

ブラームスの金管

今週の練習は、ブラームス交響曲1番の金打分奏。ホルンの講師の先生をお呼びしての特訓でした。
ブラームスでのホルンがオイシイのは、皆さんご存じですが・・・。

それに対して、トランペットは、古典派のようなシンプルな音の並びで、決して目立つとは言えない扱い。某有名オーケストラの奏者のお方によるオケ奏者の人間模様が書かれた本によると、トランペット奏者の嫌いな作曲者として、真っ先に挙げられる始末。(ちなみに、ブラームス自体はホルン・トランペットのためのエチュードを書いているくらいなので、決してトランペットが嫌いだったわけではないようです。)
トロンボーンでは、交響曲1番・4番では、4楽章しか出番がないし、チューバに至っては交響曲2番しかないし。。。

とはいえ、、、実際にやってみれば、オーケストラの面白さを満喫できる とっても良い曲ばかりです。シンプルな音だからこその、音のクオリティを高めることに集中できたり、ながーい待ち時間を帳消しにできるほどの綺麗ななコラールがあったり。。。

学生時代の先輩から教わった名言「みんな大好きブラームス」 

聴いている方にとっても、演奏しているほうにとっても、楽しめる曲です。(何気に交響曲1番だけで、15枚くらいCDがうちにありました・・・)
ということで、、、演奏会当時は、ホルンはもちろん、他金管楽器・打楽器にもぜひ耳を傾けてみてください。

(金管奏者 その1)

2021.02.21

1ヶ月切りました!

急に暖かくなりましたね。
花粉症の方は、辛〜い季節がやってきました。
市内でも桜がちらほら咲いているとか。
それもそのはず、もうすぐ3月ですね!(早いー)
本番まで1ヶ月切ってしまいました。

今週はアクトシティ浜松の練習室にて、ブラームス交響曲第1番の合奏でした。
言わずと知れた名曲中の名曲、演奏機会が多く人気のある交響曲なので、クラシックに馴染みがなくてもご存知の方が多いのではないでしょうか。

私はなんといっても、ドラマ「のだめカンタービレ」で扱われていたのが、とっても印象に残っています。
衝撃的な冒頭部分をはじめ、かっこいい!いつか演奏してみたい!という憧れの曲のひとつだったので、今回演奏ができて嬉しいのと同時に、曲全体にみなぎる強烈なエネルギーを表現できるか、体力と集中力が持つか・・不安もいっぱいです。

ドラマでもそんなシーンがありましたが、生半可な気持ちでは演奏できない大曲!必死にマエストロに食らいついて、限られた練習を実のあるものにしていきたいです。


写真:ウィキペディア(Wikipedia)より

2021.02.14

大ホール舞台での合同練習

2/10は、浜松の合唱団とトランペットバンダ隊との合同練習@アクトシティ浜松大ホール舞台でした。

大ホールの舞台の換気は全開稼働!
また、以前Blogでもご紹介した「ソーシャルディスタンス棒(メジャーです)」にて念入りに距離を測りながらセッティング。
指揮者との間にはビニールシート、合唱団とオーケストラとの間にはアクリル板を置く。
感染対策を徹底させ練習に挑みました。
浜響で決めた非常に厳しい感染対策をやり切るのは労力がいりますが、演奏会を成功させたい一心で頑張っています。

今回演奏するタンホイザー抜粋では、序曲、第2幕冒頭のエリザベートの「歌の殿堂のアリア」、大行進曲、巡礼の合唱、エリザベートが天に昇るシーン、ヴォルフラムの「夕星の歌」、フィナーレを演奏する予定となっています。

タンホイザー抜粋ではいろんな抜粋の選択方法がありますが、今回選んだ大行進曲や巡礼の合唱では、合唱の壮麗な響きや厳かな響きを楽しむことができると思います。

2/10の練習では、合唱と合わせる中で曲の持つパワーに触れることができ、巡礼の合唱の練習中にうるっ(涙)となってしまいました。
浜響の今回の演奏会ではタンホイザー役は登場しないのですが、オペラのお話の中でも、タンホイザー(主人公)が遠くから聞こえてくる巡礼者による巡礼の歌を聴いて感動し、自分の罪を悔いて涙に声を詰まらせ地面に深く頭を垂れて祈るシーンがあります。
タンホイザーが感動し涙するのがわかるくらい、魅力的な旋律です。

大行進曲の練習では、6人のバンダ隊のみなさんが威勢よくファンファーレを吹いてくれ、さらに合唱も加わり祝祭的な雰囲気のもととてもノリノリな気分で弾くことができました。

3/21の本番では、ナレーターや字幕や演出も入りとても素晴らしい公演になる予定です。
このような企画はなかなか体験する機会がないと思います。
3/21はワーグナーの素晴らしい世界をみなさんと一緒に楽しめたら幸いです。
練習がんばります!

(Va M.A.)

<添付写真>舞台セッティング写真

舞台上の換気良好具合を示す計測器の写真

2021.02.05

練習会場のひとコマ

生活の必須アイテムとなっているマスク。

練習会場で見かけた素敵なマスクたちです^^

 

 

 

・プリーツ式和風ストライプ柄

 

 

 

・春先を感じる優しい色味

 

 

 

 

・曇り防止仕様 手縫いのステッチが可愛い

 

自分に合うサイズや形もそれぞれの手作りマスク。

生地に味がありますね―、と思ったら、

皆さん、遠州産木綿生地のマスクでした!

男性陣も負けていません。


 

 

・ヴィ〇ンのモノグラム?! おしゃれです!

 

 

 

 

・スーツにもカジュアルにも合います

 

2021.01.30

タンホイザー譜面

今回の練習は、タンホイザーの練習でした。

これはバイオリンのタンホイザー序曲の後半の譜面です。
次のページをめくっても同じ模様です。
バイオリンのエチュード練習曲のようです。
シャープが4つ。それに加え、ナチュラル♮、シャープ#が書いてあるのですが、どっちなのかよく判別がつかない。そして弾いているうちに段を飛ばして弾いてしまうこともしばしば( ̄∇ ̄)

フレーズの裏ですごい回転率で巻き舌気味に常にこれ、必死です。

ほぼ1ページを暗譜した!というメンバーがいました。すばらしい。

コツコツやるしかないですね。1日1ページがんばります。(T)

2021.01.26

感染対策の一部をご紹介

練習再開、本番実施に向けて、感染対策について、各機関から出された資料を参考に、議論と試行を繰り返してきました。
その一部となりますが、ご紹介いたします。
(演奏者関連のもののみ思いだした順で・・・)

①方針を文書化して団内で共有
2020年夏、練習再開にむけて方針・対策について明文化して団員内で共有。状況が変われば、その都度更新。
・浜響としての感染対策のポリシー
・それぞれの感染経路に対する対策(接触感染、大きな飛沫、マイクロ飛沫)
・感染状況に対する練習継続の方針(もし団内に感染者がでたら?県の警戒レベルが上がったら?)
※「クラシック音楽事業協会」などの資料を参考に。アマチュア特有の状況も加えて作成。

②出席条件
・感染拡大地域に行っていない
・体調不良(1週間以内に37.5度以上の熱が出た場合も)ではない
などなど、条件を満たしているかどうか、チェックリストを全員毎週提出。


③ソーシャルディスタンス
・座席間隔1.5m(Tp・Tbから木管まで、木管から弦は2m)
・指揮者からは2m
※距離が取れない場合は、ビニールシートを活用

④マスク
・弦楽器、打楽器奏者はマスク着用
・管楽器奏者も演奏時以外や話すときはマスク着用

⑤検温
・朝の検温結果に異状がないかはチェックリストにて確認
・練習会場でも検温

⑥アルコール消毒液
・会場入り口にアルコール消毒液を設置
・弦楽器はパートごと、管楽器は一人1本のアルコール消毒液を設置
・セッティング・片付け前後は、手指のアルコール消毒してから実施

⑦そのほか
・練習場は、ディスタンスが確保でき、換気のよい会場を選択
・練習場内での私語を控える
・管楽器奏者はペットシーツを引き、水滴を床に落とさない
・練習&本番日は、出演者同士での会食は禁止

⑧本番での対策(ステージ裏編)
・演奏出演者は、客席・ロビーなどに立ち入らない
・お客様の楽屋訪問はご遠慮いただく。
・楽屋の人数は定員の半分以下。1.5mの距離を開け、向かい合わない。
・楽屋の机は朝、消毒を行う。席を一度決めたら移動しない。
・食事は壁を向いて、無言で。
・ステージ袖でも距離をとる、マスクする。
・マスクはステージに行ってから外す
・演奏終了後は、楽屋机はアルコール消毒を行ってから退出。

~写真集~(89回定期演奏会の写真@アクト大ホール11/28,29)

・ソーシャルディスタンス棒を作成し、座席間の1.5mや2mを簡単に計測
・体温チェック
・指揮者の前にはビニールシート
・大きな声を出さなくてよいようにピンマイクを使用
・弦楽器は譜面台一人一本
・弦は各パートに1本づつアルコール消毒液
・管楽器は一人1本のアルコール消毒液
・TpTbの前は2m
・管楽器はペットシーツをひき、水滴を床に落とさない。
ステージ袖は2mで区切り一人一マス。密にならないようにする。
・楽屋にもアルコール消毒液を設置。
・朝、使用前に机・ドアノブなどをすべてアルコール消毒。
・演奏会終了後、片付け後も、再度消毒。
 ・楽屋の自席に名前を書いた紙を貼る。(席を移動しないため)
・昼食は鏡を向いて、黙って食べる。
CO2モニタを使用し、換気の度合いを客観的に計測。

 

2021.01.15

45年という歳月

1975年12月29日、俳優のアンソニー・ホプキンスは「断酒」を決意した。

当時、重度のアルコール依存症だった彼は、「(このまま飲酒を続けて)死ぬか、生きるか」というギリギリのところまで追いつめられていたという。
そして彼は、「生きる」ことを選択し、その後の彼の活躍はご存知の通り。

同じころ、浜松青年会議所は「100年続くオーケストラを作ろう」と考えた。
そうして生まれたのが浜松交響楽団である。今年45歳、辰年生まれ。
次回第90回の定期演奏会は、創立45周年の記念演奏会でもある。

昨年の年末、アンソニーは45年間の断酒に成功した、と自身のTwitterに動画をアップした。
https://twitter.com/AnthonyHopkins/status/1344008299490861056?s=20

45年間お酒を一切口にしないということがどれほど大変か。普段多少でもお酒を飲む人なら、とても真似できないと思うだろう。ましてアルコール依存症の人が断酒を続ける苦しみとなれば、当事者でなければ想像もできない。
動画のアンソニーは清々しい笑顔で、若者たちにも困難に負けないようエールを送っている。

浜響は第90回ということは、年2回の定期演奏会を45年間、欠かさずきっちり開催してきたことになる(残念ながら昨年の第88回は幻となってしまったが)。

45年の間にはさまざまな困難があったと思われるが、この地方のアマオケのパイオニアとしてここまで続けられたことは、やはり偉業であると言える。
と言いつつ、自分ももうその半分ぐらいの期間は在籍してきたことに気が付いて、改めて驚いている。

100年までは、まだあと55年。
55年後の浜響は、どんな姿になっているだろうか。
困難な時代にも皆さんに少しでも希望をお届けできる存在になれるよう、これからも努力を続けていきたい。
まずは、第90回が無事に開催されることを祈って・・・。

(年男ならぬ、年オケまであと3年)

2021.01.08

2021年スタート!

あけましておめでとうございます。
今年も1月6日より練習再開しました。

昨今の感染状況を鑑みて、縮めつつあった間隔を昨年の練習再開時のものに戻し、トレーナーの齋藤先生にプログラム前半の「タンホイザー」をご指導いただきました。

さて、
ドラマ「白い巨塔」の財前教授といったら誰を思い浮かべますか?
田宮二郎 (1966・1978年)
唐沢寿明 (2003年)
岡田准一 (2019年)
※他にもいらっしゃいますが省略

田宮二郎さんが有名で、岡田君が記憶に新しいところですが、唐沢財前教授がとても印象深いです。なぜかというと、財前教授が病院の屋上で空に向かって、まるで指揮をするかのように手術のイメージトレーニングをする場面で「タンホイザー」の序曲が流れていたからです。
https://ontomo-mag.com/article/column/shiroi-kyotou-wagner/

その後「タンホイザー」の序曲は、いつも「白い巨塔」を思い出しながら演奏していました。
でも…
「タンホイザー」って本当はどんなオペラ?

年末の練習にて団内トレーナーが懇切丁寧にストーリーを説明してくれました。

正式タイトルは「タンホイザーとヴァルトブルク(地名)の歌合戦(Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg)」となんだか楽しそうですが、ひとことでいうと「官能的な愛と精神的な愛の間で葛藤する騎士タンホイザーが、乙女エリーザベトの自己犠牲に救済される物語」(浜響チラシより)と小難しそうなお話。
しかもこの歌合戦、元々の伝説では諸侯のうちでだれが最も優れているかを歌い合って、負けた方が命を落とすというシビアなものだったそう。(Wikipediaより)

オペラを全部見ると約3時間かかりますが、浜響の第90回定期演奏会では、序曲、エリザベート(タンホイザーの恋人)のアリア、大行進曲、ヴォルフラム(タンホイザーの親友)のアリア「夕星の歌」など有名な曲を演奏します!
さらに今年1月3日の第64回NHKニューイヤーオペラコンサートでも演奏された「巡礼の合唱」も生演奏で聴くことができます!

練習では、齋藤先生が熱唱してくださり、またワーグナーを演奏する際の音の長さについてもご指導いただき、イメージも膨らんできました。
メロディの裏で、まるで水面下の水鳥の足のように、こまかい音符を演奏している箇所がとても大変ですが、3月には「白い巨塔」ではなく、愛について思い巡らしながら演奏したいと思います。

2020.12.24

2020年ラスト!

色々あった今年も、もうすぐ終わり。2020年の浜響練習は、ブラームス交響曲1番の合奏で締めくくりました。

ご指導は、浜響お初の齋藤先生。
的確なアドバイスのもと、約2時間みっちり練習し、疲労感・・達成感いっぱいにオケ納めができました。

「苦しみから勝利へ」
このシンフォニーにブラームスが込めたメッセージを皆さまにお届けできますように。

今年の半分はオーケストラとしての活動ができず、不安な日々が続きました。
久しぶりに皆で音を合わせたときの感動は、一生忘れないと思います。

今も苦しんでいる人がたくさんいるなか、
こうして音楽ができることは、とても幸せだということ。
深く肝に銘じながら、次のステージに向けて取り組んでいきます。

一日でも早く、世界が元に戻りますように。
メリークリスマス♪良いお年を・・!

2020.12.05

第89回定期演奏会ご来場&応援ありがとうございました。

11月29日開催いたしました、第89回定期演奏会へのご来場くださいました皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
また、開催まで支えてくださったスタッフの皆さま、アクトシティの皆様、ありがとうございました。
そして、毎回の練習で素敵なピアノを聴かせてくださった今西さん、息つく間もない熱血指導の海老原先生、楽しい3か月間をありがとうございました。
次の浜響との共演を楽しみにしています!

これまで10か月の間、演奏会が何度も直前に中止となり、アマチュアである私たちが、大切な浜響の仲間と、どれだけ音楽を演奏をしたいと思っていたかを改めて認識した日々でした。
今回も、第3波の中にあって開催できるのか直前までドキドキが続いておりましたが、
開演してステージに足を踏み入れたとき、チューニングの音を出したとき、ホールに音が響いたとき、そして、あたたかい大きな拍手をいただいたときに感じた気持ちは一生忘れられません。

●ソリストアンコール
スコットランド民謡:ロンドンデリーの歌