第77回定期演奏会


今年の2月、ロシアのソチで開催された冬季五輪では、羽生選手の金メダルなど多くのドラマが生まれましたが、ロシアは音楽においても数々の名曲を世に送り出して来た国です。
今回は、そのロシアを代表する作曲家、チャイコフスキー、ラフマニノフ、グリンカの名曲を取り上げました。浜響が奏でる美しく壮大なロシア音楽をお楽しみください。指揮は柴田真郁さん、ピアノにケマル・ゲキチさんを迎えてお送りします。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

指揮  柴田 真郁
ピアノ ケマル・ゲキチ
曲目
チャイコフスキー 交響曲第4番へ短調作品36
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

~ききどころ~

グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
「近代ロシア音楽の父」と言われるグリンカが作曲した歌劇です。舞台は中世ロシア、キエフ大公国の騎士ルスランと大公の娘リュドミラの結婚式の最中にリュドミラが悪者にさらわれてしまいますが、様々な苦難の末、ルスランがリュドミラを救出し、めでたく結婚するという話をもとに書かれています。軽快で躍動感あふれる序曲です。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
大作曲家であると同時にピアノの名手でもあったラフマニノフが作曲したこの曲は、数あるピアノ協奏曲の中でも難曲中の難曲と言われる作品です。独奏ピアノの超絶技巧や管弦楽の哀愁に満ちた旋律など、聴きどころが満載です。クロアチア出身の世界的なピアニスト、ケマル・ゲキチさんの演奏をご堪能ください。

チャイコフスキー交響曲第4番ヘ短調作品36
チャイコフスキーの全作品の中でも広く愛好されている曲の一つです。この交響曲はチャイコフスキーが初めて「人間と運命」をテーマとして書き上げたスケールの大きな音楽で、嵐のように揺れ動く激しい情熱とドラマティックな旋律で奏でられる名曲です。

 

~ゲストご紹介~

 

指揮 柴田 真郁
1978年東京生まれ。国立音楽大学声楽科を卒業。 2003年に渡欧、ドイツ各地の劇場、オーケストラで研鑽を積む。04年にウィーン国立音楽大学マスターコース・ディプロム取得。2005年、リセウ大歌劇場(スペイン・バルセロナ)のアシスタント指揮者オーディションに合格。セバスチャン・ヴァイグル、アントーニ・ロス=マルバ、レナート・パルンボ等のアシスタントを務め、様々な演出家や歌手と上演に携わり大
きな信頼を得る。これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、浜松フィルハーモニー管弦楽団、藤原歌劇団、日本オペラ協会等で指揮する。しなやかでありながら、ドラマティックな音楽作りには定評がある。
指揮を十束尚宏、ティロ・レーマン、サルヴァドール・マス・コンデの各氏に師事した。平成22年度五島記念文化財団オペラ新人賞受賞。

ピアノ ケマル・ゲキチ
1962年クロアチア生まれ。81年リスト国際ピアノコンクール第2位。85年ショパン国際ピアノコンクールにて、優勝候補とされながら審査員の意見が分かれ本選に残れなかったが、聴衆と批評家の心をつかみ一大センセーションを巻き起こす。この時の演奏に対しハノーヴァーのショパン・ソサエティから最優秀ソナタ特別賞を授与される。90年代にリストの第一人者として不動の地位を築いた「超絶技巧練習曲全集(ビクター)」等、活発にレコーディングを行い、「リスト=ロッシーニのトランスクリプション(NAXOS)」ではロゼッタ賞を受ける。ウィリアムスタウン国際ピアノフェスティヴァル(アメリカ)におけるリストの『巡礼の年第2年』他、多くのライブ録音も行う。現在フロリダ在住、フロリダ国際大学教授、武蔵野音楽大学客員教授も務める。



■主催:公益財団法人浜松交響楽団 ■後援:公益社団法人浜松青年会議所、浜松市、公益財団法人浜松市文化振興財団、浜松商工会議所、静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、K-mix、FM Haro!、ケー ブル・ウィンディ