第94回定期演奏会~天上のしらべと地上のドラマ~
名称 | 第94回定期演奏会~天上のしらべと地上のドラマ~ |
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日時 | 2023年04月09日(日) 開演14:00 開場13:15 |
場所 | アクトシティ浜松 大ホール |
料金 | 指定席S 2,000円、指定席A 1,500円 |
発売日 | 2023/1/9月曜日発売 |
主催 | 公益財団法人浜松交響楽団 |
~天上のしらべと地上のドラマ~
前半は、注目の若手ソプラノ 宮地 江奈さんをお招きし、「愛」をテーマにした極上のアリアを中心にお届けします。後半は、ブルックナーが遺した傑作中の傑作、交響曲第9番。偉大な作曲家が書きあげた奇跡の音楽に挑みます。春めく季節にぴったりの華やかなオペラ・アリアと、激動の時代に祈りをこめて奏でる壮大な音楽絵巻を、国内外で活躍される北原幸男さんの指揮でご堪能ください。
~プログラム~
【オペラ・アリア名曲選】
モーツアルト/歌劇「フィガロの結婚」より、序曲・伯爵夫人のアリア”楽しい思い出はどこへ”
モーツアルト/歌劇「魔笛」より、序曲・パミーナのアリア”愛の喜びは露と消え”
ベッリーニ/歌劇「清教徒」より、エルヴィーラのアリア”あなたの優しい声が”
【ブルックナー遺作】
ブルックナー/交響曲第9番 二短調(コールス校訂版)
作曲者が最晩年に手掛けた最期の大作は、第3楽章までの未完成ながら、宇宙が鳴動するような圧倒的世界が展開されています。悠大な自然を連想させる旋律から、力強く生命力溢れる曲調へ。最終章の楽譜には「愛する神に捧げる」と記されており、神秘的で輝かしいファンファーレは、時空を超えて私たちを崇高な世界へと誘います。
~ゲスト紹介~
ソプラノ独唱:宮地江奈(第5回浜響ソリスト・オーディション第一位入賞)
大阪府で生まれ、3歳から東京で過ごす。
東洋英和女学院高等部卒業後、国立音楽大学音楽学部演奏学科声楽専修を卒業。同時にオペラ・ソリストコースを修了。同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻オペラコース修了。学内選抜により、2011年には『Vocal Concert』『ソロ・室内楽定期演奏会~秋~』に出演。
その他、2012年『卒業演奏会』『第82回読売新人演奏会』東京新人演奏会』に出演 。大学院修了後すぐに二期会研修所マスタークラス修了(修了時には優秀賞、並びに奨励賞受賞。)
新国立劇場オペラ研修所修了。在籍時にANAスカラシップ制度により、ミラノスカラ座、バイエルン州立歌劇場付属研修所で短期研修を受ける。
文化庁新進芸術家海外研修制度によりハンガリーにて研鑽を積む。リスト音楽院にて、アンドレア・ロスト、ミクロシュ・ハラズィに師事。
第32回ソレイユ音楽コンクールで第3位及び審査員奨励賞受賞。第28回、第39回霧島国際音楽受賞。第16回東京音楽コンクール声楽部門入選。第33回奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門奨励賞受賞。第5回浜響ソリスト・オーディションにて第一位入賞。
2018年6月には二期会ニューウェーヴ『アルチーナ』モルガーナ役に抜擢。2018年11月には『後宮からの逃走』にブロンデ役で二期会本公演デビュー。2019年6月には『ヘンゼルとグレーテル』にて露の精、眠りの精で日生オペラデビューを果たす。その後、日生劇場ファミリーフェスティバル『アラジンと魔法のヴァイオリン』『アラジンと魔法の歌』にも主要キャストとして出演。『カプレーティ家とモンテッキ家』ではジュリエッタカヴァー役を務める。2022年には宮本亞門演出の『フィガロの結婚』でスザンナ役を好演。同じく宮本亞門演出の『パルジファル』には花の乙女1で出演。また、新国立劇場のオペラ公演では『ジャンニ・スキッキ』ネッラ役、『魔笛』夜の女王役のカヴァーキャストを務める。その他にも『コジ・ファン・トゥッテ』のデスピーナ役、フィオルディリージ役、『リゴレット』ジルダ役、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ役、『ラ・ボエーム』ムゼッタ役などで、オペラや演奏会に多数出演。
クラシック以外にもBS-TBS『日本名曲アルバム』に出演するなど歌謡曲も得意とし、ミュージカル曲やクロスオーバーにも定評がある。アンドレア・バッティストーニに『ソルヴェイグの歌』のソリストに抜擢されるなど、幅広いレパートリーを持つ。
近年では『モーツァルト・レクイエム』『フォーレ・レクイエム』など宗教曲にも力を入れている。
本年、メゾソプラノ歌手の藤井麻美とともに「ARTS MIX」を結成。
二期会会員。
https://www.miyachiena.com/
指揮:北原幸男
尺八奏者二代目北原篁山の長男として生まれる。
桐朋学園大学卒業。卒業後NHK交響楽団指揮研究員となる。秋山和慶、尾高忠明、小澤征爾、ブジャーヌ、ピーチニクの各氏に師事。
1985年プラハの春国際コンクール第3位入賞。1985年から1992年までインスブルック・チロル歌劇場専任指揮者として活躍。その後1992年ドイツ・アーヘン市立歌劇場の常任指揮者、1993年には音楽総監督に就任し、1996年まで務めた。その間、プラハ、ハノーファー等の歌劇場、リンツ・ブルックナー管、北ドイツ響、北イスラエル響、ブカレスト・フィル、北欧エストニア、中米ホンジュラスなど世界各地の40以上のオペラハウス、オーケストラに客演を重ねる。国内でも、NHK交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルをはじめ多くのオーケストラに招かれるとともに、新国立劇場、びわ湖ホール、関西二期会などのオペラ公演を指揮し高い評価を得ている。
NHK交響楽団「ショスタコーヴィチ:交響曲第11番」、東京都交響楽団「ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」、東京交響楽団「信時潔:交声曲海道東征」他多数のCDをリリース。グローバル音楽奨励賞、下總皖一音楽賞受賞。
2008年宮内庁楽部洋楽指揮者に就任、天皇皇后両陛下主宰の国賓を招いての宮中晩餐会、午餐会、洋楽演奏会の指揮者を務める。また、2019年11月10日「祝賀御列の儀」パレードでは、天皇皇后両陛下が宮殿を出発される際、自身が作曲した御即位を祝う奉祝行進曲「令和」を指揮した。
2015年新潟県音楽コンクール審査委員長就任を皮切りに、コンクール審査委員も多数務める。現在、武蔵野音楽大学教授、宮内庁楽部洋楽指揮者、二期会オペラ研修所講師、新潟県音楽コンクール審査委員長、埼玉県富士見市文化芸術アドバイザー。