熱さ3乗

2022.11.17

熱さ3乗

いつもアグレッシブな海老原先生ですが、今夜の練習では酸欠を起こしそうになるほど熱く、団員もあっという間に海老原ワールドに取り込まれてしまいました。

取り込まれたのは良いのですが、まだまだうまく弾けない自分と熱いワールドとのギャップが辛い部分ではあります。練習するしか無いですよね。

今回は何と言っても熱さでは誰にも負けない詩人のバイロンが、一夜明けたら有名になっていたという語り草の長編詩「チャイルドハロルドの遍歴」を元に、さらに輪を掛けて熱い作曲家のベルリオーズが自分がハロルドの分身になって冒険する様をパガニーニの委嘱を受けて作った熱い曲!

そして我らがマエストロも自らハロルドになって熱く熱く我々から音楽を引き出してくれるのでした。

・・・・なんとも幸せな気持ちになりました。

昔「マンフレッド」を読むためにバイロン詩集を古本屋で買ったらハロルドも全部じゃないけど入ってました。いやはや熱い詩でした。来週のソロ合わせが本当に楽しみです。
Vc TK

2022.11.03

古風なメヌエットに寄せて…

毎週浜名湖を渡る風に乗って浜響に通う団員Tです。今回のプログラムは「天下のフランス音楽」ということで、3曲とも魅力たっぷりのフランス音楽になっております。
その中ラヴェル作曲「古風なメヌエット」に、私は特別な思い出があります。
 大学に入学してすぐのサークルオケの演奏会、「古風なメヌエット」がプログラムにありました。新入団員の私は受付担当でした。高校の部活でヴァイオリンを始めた私は、こんな素敵な曲を大学では演奏するんだ!と思いつつ、ロビーでチケット切りながら聴いていたのを覚えています。それから長い年月が過ぎ、まさか、自分がこの曲を演奏する日がくるなんて…!
 しかし、実際に練習を始め、合奏してみると、なんと難しく、でもなんと魅力的なことか、と実感。中間部で弦楽器がミュートをつけて奏で、次第に盛り上がっていく和音はゾクゾクします…って言っても、まだまだ練習しないといけませんがね。
 あの時大学生で演奏されていた先輩方へのリスペクトと今一緒に演奏できる仲間への感謝、そして、こんなに長い間音楽に親しむことができる幸せを感じつつ、他の曲ももちろん、本番に向けて頑張ります。皆さま、お楽しみに!(Vn TH)

2022.10.29

海老原先生合奏第2回!

10/26は、海老原先生指揮による「古風なメヌエット」&「チェロ協奏曲」の合奏でした。
先生の熱い指導に必死に食らいつきながら、なんとか演奏し終えるとどっと疲れが…。合奏で集中し続けると体力が奪われていきますね…。

そして本日から団員へもチケットが配布されました!こちらの記事を読んでいて、まだチケットを持っていないという皆様…ぜひお近くの団員へお声がけください♪(もちろんオンラインショップ等での購入も可能です!)

(fl.E)

2022.10.24

本番まで2ヶ月きりました

今回の練習は「古風なメヌエット」と「チェロ協奏曲」練習でした。
この日のご指導は、指揮者の田尻真高(たじりしんすけ)先生。
「譜面にかじりつかないで、周りを聴いて他のたくさんの情報に耳をすましましょう」
ですね。もっと考えて音を出すことを心がけねば。
Vn.T

2022.10.13

海老原先生登場!

今日は海老原先生の初練習でした。
相変わらずの熱い指導、珍発言、ご健在で、私は先生の合奏がいつも楽しみです。
ちなみに私は、海老原先生、長瀬先生と同い年だったりします。(かつての飲み会で判明)
とてもそうは思えない知識の広さです(当たり前か…)。

話はそれましたが、コンチェルトの練習ではソロを全部歌ってくださるので、イメージが湧きます。口がよく回るといつも思います。

また話はそれますが、先生は歯列矯正をされているそうで、今日はワイヤーを貼り替えて口の中が血だらけだとおっしゃっていました!
それは大変なのですが、この年齢になって矯正されるとは、私ももう一度したいと思っているのでぜひお話を伺いたいです。

そんな感じで、1回目の練習は終わりました。
次回が楽しみです。

(Va H.K.)

2022.10.10

「イタリアのハロルド」の練習

10/5は「イタリアのハロルド」の合奏でした。

ベルリオーズ作曲「イタリアのハロルド」は、交響曲では珍しいヴィオラ独奏付きの作品です。
バイロン卿の長編詩が基となっており「幻想交響曲」と比べると素朴な印象ですが、各楽章の副題にあるように、ハロルドの憂愁や歓び、黄昏時の巡礼の行列が近づいては遠ざかる様子などが、色彩豊かな曲想をもって表現されています。

「イタリアのハロルド」の日本初演は1953年に行われたのですが、実はその40年以上前、小説家・永井荷風はこの曲の詳細を自身の小説に記しています。彼は滞在していたフランスでこの曲を聴いており、その時の経験に基づいて執筆された短編小説集「ふらんす物語」では、登場人物がこの作品に言及する場面があるそうです。
…というのはwikipediaの受け売りですので、百聞は一見に如かず、「ふらんす物語」を借りてきました。この本、意外にもその辺の書店には置いておらず、図書館の閉架書庫から引っ張り出してもらいようやくお目にかかることができました。普段小説を読まない人間には難しい旧字体のオンパレードですが、その中に「イタリアのハロルド」について、独奏ヴィオラのメランコリックな音色に着目した一節を見つけました。

『凡てかかる山里の空気、色彩、物音をば百人に近き楽師の合奏する中に、唯だ一挺のアルトはチャイルド、ハロルドと限らんよりは、寧ろ其等に等しき憂愁を抱く旅人の心を奏で候。清霊なる伊太利の山里の浮世を見つつ彷徨ふ旅人の心の淋しさよ。余は水のごとく吠え、風のごとく消ゆるオーケストルの中に、断えては続くアルトの音色の悲しさを、生涯忘るる事無かるべしと存じ候。』(ひとり旅 『ふらんす物語』より)

自然の景色に囲まれると、美しいと思うとともに、もの悲しさを覚えることがあったりするのですが、ベルリオーズが旅の寂寥感を美しい曲に込めたのは、旅の風景の中にこういう感覚を覚えたからなのかと(勝手に)思うと、身近に感じられるような気がします。

(Vn H)

2022.09.29

第93回定期演奏会の練習始まっています

9月28日、管楽器はパート練習、弦楽器は弦分奏でした。
今までは「イタリアのハロルド」を主に練習してきましたが、前半プログラムの「古風なメヌエット」と「チェロ協奏曲」を練習しました。
家ではメトロノーム先生と格闘していましたが、他のパートと一緒に練習したら、個人練習では気づかなかった沢山のことが明確になり、大変有意義でした。

「古風なメヌエット」は「ボレロ」等で有名なラヴェルの作曲です。
元々はラヴェルが20才の時に書いたピアノ曲で、30年以上経ってから、作曲家本人によって管弦楽化されました。
「チェロ協奏曲」はサン=サーンスが作曲した2曲のチェロ協奏曲のうち、第1番を演奏します。(第2番は今はあまり演奏されないそうです)
最初から最後まで切れ目なく演奏されるので、いわゆる楽章間はありません。
スコアを見ながら音源を聴いていると、ソロがすごく活躍していてかっこいいので、つい聴き入ってしまい、度々迷子になります。

ソリストの中木健二さんには、2010年4月の第68回定期演奏会で、エルガーのチェロ協奏曲を協演していただきました。なんと12年も前!ついこの前のような気でいましたが、意外と時が経っていました…。
今回の協演もとっても楽しみです♪

ところで、
サン=サーンスの「チェロ協奏曲第1番」のスコアですが、
カルマスのスコアはDが抜けています。
日本楽譜出版のスコアは、NがLになっています。

(Va M)

2022.08.21

第五回浜響ソリスト・オーディションが開催されました!

第5回 浜響ソリスト・オーディションが開催されました!

本日は予備審査を通過した26名の若きソリストたちがアクトシティ浜松中ホールで熱演を繰り広げました♪多くの出演者が「いいホールですね」「楽しく演奏できました」と言って下さり、浜響団員も嬉しい思いでした。

演奏会とはまた違う緊張感に、演奏者より浜響団員スタッフの方がドキドキしながら会場にて対応していた気がしますが…今日の出会いに感謝致します(^-^)♪

2022.07.25

ご来場ありがとうございました!

昨日は暑い中、ご来場いただきありがとうございます!
おかげさまで事前のプレイガイドも完売だったため、中ホール満員のお客様に見守られた演奏は幸せな体験でした。

今回は本番直前に新型コロナウィルスの感染状況が急拡大し、本番を迎えるまでひやひやしていましたが、無事たくさんのお客様にも入っていただき、本番が実現できたのは感慨深かったです。

前半のとなりのトトロは、誰しも耳なじみのある曲が野相さんのナレーションで進行。
初めてオーケストラを聞かれたという方にとっても、オーケストラって面白い、楽しそうと思っていただけていればうれしいです。
お子さんもたくさんいらして、来ていただいた小さなお友達が将来の浜響の団員になったりしてもらえるといいな、と思いながら今回の演奏会に臨みました。

後半は小川さんのオールグリーグプログラム。
ピアノ協奏曲はやはり圧巻でした!

協奏曲後に小川さんが浜響の今後の活躍を祈念いただいて弾かれた「トロルドハウゲンの婚礼の日」は以前見に行った演奏会のアンコール曲として聞いたことがあっただけあって、大変気に入っていて、個人的にはとても感動しながら聞き入りました。。

今回の演奏会のアンコールは下記の通りでした。

・小川さんのピアノソロ
グリーグ作曲
抒情小曲集第8集より「トロルドハウゲンの婚礼の日」 作品65-6

・小川さんと浜響
久石譲作曲
Summer (映画「菊次郎の夏」のメインテーマ)

来週以降12月の定期演奏会に向けた練習を開始します!
次はオールフレンチプログラムです。

どうぞお楽しみに!

Vn  S.H

2022.07.21

小川さんとの初合わせ

本日は待ちに待ったピアニスト小川典子さんとの初合わせ!
2018年の第10回浜松国際ピアノコンクールから審査委員長を務めておられ、今回はロンドンから駆けつけてくださいました!

優雅な小川さんのピアノに聞き入ってしまい、つい休符のあとに入り逃しそうにも(笑
あっという間に1時間ほどの練習が終わってしまいました。

ところで、今回のピアノ協奏曲は北欧の作曲家である、グリーグの作品です。
この曲は同じイ短調で書かれているシューマンのピアノ協奏曲と比較されることがあります。
グリーグ自身もシューマンのピアノ協奏曲に影響を受けたとのことで、曲調に共通点もあるようにも感じます。

そんなシューマンのピアノ協奏曲は3年前の第14回浜松いわた信用金庫「夢に追いかぜコンサートin浜松」で第10回浜松国際ピアノコンクールの優勝者であるジャン・チャクムル氏をお迎えして演奏させていただきました。

今日の練習中にも3年前の思い出がフラッシュバックしていたのは、団員の中では自分だけではないはず。。

さてさて、本番まで残り4日!
各種プレイガイドではおかげさまでチケット完売です!
もしかしたら団員によっては数枚余りがあるかも。。

暑い日々が続きますが、どうぞお気を付けてご来場ください。

(Vn. S.H)