降り番の視点から聴いてみた!

2024.02.10

降り番の視点から聴いてみた!

またまた波小僧です。
今回、私、ショスタコーヴィチのバイオリン協奏曲は降り番です。今日の練習はショスタコーヴィチから始まります。普段、降り番だと自分の乗り番曲の練習開始に合わせて会場に行くことが多いのですが、今日は視点を変えてオケを聴いてみようと思い、セカンドVnとビオラの斜め後ろ辺りに座って、楽譜見ながら「聴く」練習をしてみました。
練習開始直前、セカンドトップから後ろのプルトに向かって、何やら伝達が始まりました。弦楽器によくある「突然、伝言ゲーム」。そこからの弾き方やボーイングのレクチャーのようです。他の弦楽器の中にはストレッチをする人も。
練習は2楽章から始まりました。この楽章、弦楽器は長~い休みが多い。それも8+16+12+2+1+…みたいな。忍耐!ですが、管楽器の掛け合いを聴きながらカウントしている人がいることがわかります。休みであって休みでない、ということですね。97小節からチェロとコントラバスが登場しました。
管楽器の皆さんのブレスも、いつも以上に聴こえます。そういえば若いころ、室内楽をやっていて「ブレス意識してアンサンブルしようよ」と先輩から教わりました。弦楽器はブレスしなくても「音」は出ます。でも、それでは「音楽」にならない。管楽器の皆さんはブレスしないと倒れてしまいますよね。弦楽器も管楽器も打楽器も、呼吸を合わせて演奏することが気持ちを合わせて表現していくことにつながるんだな、と実感。
本日の練習の御指導は田尻先生。「縦の線をそろえましょう。」「パート間のコミュニケーションを取りましょう。」「音価を大切にしましょう。」といった具体的な御指導が入ります。田尻先生はよく「音のクオリティ」という言葉を使われます。今回の練習では、それをさらに詳しくお話されたように感じました。それに団員ひとりひとりが真剣に、時に大きくうなずきながら聴いていることが一目でわかります。勉強になるなあ…。
 ソロバイオリンが入って、どんな演奏になるのかが、ますます楽しみになってきました!そうするうちに、練習は2楽章に続いて4楽章に。全く違う2つの楽章。熱の入った練習が続き、あれよあれよという間にフィナーレ。勢いがすごい…。普段自分のことで精一杯になっていることを反省しつつ、オケのもつ響きの面白さを実感しました。もちろん、本番までにもっともっと完成度を上げていかないといけませんがね。やる気出てきたぞ!
あ、前半の練習が終わり、休憩に入りました。後半のチャイコフスキー5番の練習には私も参加します。
では、行ってきま~す!

(Vn 遠州灘の波小僧)

2024.02.01

前半曲の練習

1月31日(水)は、本番指揮者の坂入健司郎先生で、
芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番
の練習でした。

交響管弦楽のための音楽は芥川先生が25才の時の作品で、若々しいパワーがみなぎっています。20代は少なめな浜響ですが、曲に圧倒されないよう張り切って演奏します。

坂入先生によると、日本人作曲家の曲でありながら、ソヴィエト的な側面や西洋の雰囲気なども取り入れられているとのことで、多様性に満ちた曲であると言えます。でもピッチは画一性を高めていきたいと思います。

1楽章から2楽章へは切れ間なく演奏されますが、シンバルの一撃が2楽章の合図です。お聴き逃しなく!

ヴァイオリン協奏曲は、ショスタコーヴィチ先生が41才くらいの時の作品です。前回のブログにもあるように、目まぐるしい2楽章の後、3楽章はお休みしているパートが多いです。ソリストの演奏がない今、他の楽器が何を演奏しているか、じっくり聴けます。

ソリストの伴奏が、クラリネット・ファゴット・テューバとかティンパニ・低弦だけなんて箇所もあってゾクゾクします!

トランペットもトロンボーンもいない上、普段出番が少なめのテューバが活躍しているのでご注目ください。

※ドラマ『さよならマエストロ』風に作曲家に「先生」つけてます。

(Va M)

2024.01.30

ショスタコ練習

この日は、田尻真高先生によるご指導で、ショスタコーヴィチ バイオリンコンチェルトの練習。

田尻先生、チェロのトップに「大ちゃんは昔からショスタコが好きでしたよね~」ではじまる(笑)写真は大ちゃんことチェロトップの中山さん
雰囲気似てます!(好きだから似たのか?)
久しぶりのショスタコ。バイオリンパートにはお休みの小節がたくさんあるので他のパートをついつい観察。木管むずかしそー、、
(この曲は、トランペットもトロンボーンもないんです)
小節を数えるのも弾くのも大変ではありますが(特に2楽章)、なんともショスタコらしい旋律が癖になりそうです。
ソリストはVn弾きっぱなし、そして3楽章のバイオリンの長いカデンツァからのティンパニで4楽章がはじまり、最後は加速して全速力で走り切って終わる感じです。
今からバイオリニストの水越菜生さんが楽しみです!
(Vn.R)

 

2024.01.19

坂入先生、初練習!

1/14日曜日のアウローラフィルのブルックナー8での鮮烈な浜松デビューされた坂入先生。
3日後、まだあの興奮が冷めやらぬ中、浜響の初練習に来てくださいました。

坂入先生は、数年前まで会社員として働きつつ、かたわらで指揮者として活動されてきた異色の経歴。
一瞬、アマチュアの私達からみたら、親近感わいてしまいますが、音楽にかける情熱のレベルが違います。
幼稚園のころから指揮者に興味があったとか、中学生の自由研究で日本中の指揮者に往復はがきを出したことがきっかけで、
コバケン先生に指揮を教えていただいたとか、ググるとたくさんの驚きエピソードが出てきます。

この日のお題は、チャイコフスキーの5番。
坂入先生のお師匠さまである、ロシア・ソ連の大巨匠フェドセーエフさん直伝のチャイ5が、とても新鮮でした。
「凍てつく大地に、ほとばしる情熱」のコピーのように、情熱的な演奏になりそうです。(それにはまだまだ練習が必要ですが)

2024.01.12

2024年初練習

今年最初の浜響練習は山上紘生先生のご指導によるチャイコフスキー交響曲第5番の合奏でした。

いよいよ来週に控える坂入健司郎先生との初合奏に向けての土台作りをしました。

来週どんな演奏・練習になるのか、今から楽しみです。

チャイコフスキー交響曲第5番と聞いて記憶に新しいのは、去年放送されたテレビドラマ『リバーサルオーケストラ』でしょうか。

このドラマは名前の通りオーケストラを題材にしていることもあり、様々なクラシックの名曲が使用されていましたが、この曲は最終回で4楽章が演奏されるなど作品内で特に大きな存在感がありました(メインテーマはこれのアレンジ)。

非常に美しく、重厚感のある熱い音楽。

ドラマ内での『玉響』のような素晴らしい音楽をお届け出来るよう、残り2か月練習に励みます!

チケット発売中ですので、是非ご検討ください!

(Hr.O)

2023.12.18

浜響による室内楽演奏会、ご来場ありがとうございました

ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!
3団体によるアンサンブル、道端先生によるモーツァルト40番の演奏に、たくさんの暖かい拍手をいたただき、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。

また、このような演奏会開催の機会を下さいました、田中恵子先生をはじめ、SPCの皆様、ありがとうございました。

アンコール
モーツァルト作曲、アイネクライネナハトムジークより二楽章

2023.12.16

いよいよ明日!浜響による室内楽

いよいよ明日となりました。
音楽工房ホール、14時開演。
お待ちしております。

2023.11.30

思いや意図を音楽で表現する

定期演奏会が終わり、今日は道端先生の指揮によるモーツァルト交響曲第40番の合奏練習でした。
指揮の先生によって、指揮者の思いや意図の表現の仕方は違います。道端先生は、たとえも用いながら端的に、的確に御指導くださいます。今日は、「心で泣いているように」、「高貴に」といった御指導があり、団員はその言葉のイメージを音にしていきました。オーケストラの演奏者は、指揮者から受け取ったイメージを的確に捉え、即座に音に表現できる力が練習で求められます。そのイメージの捉え方や表現の仕方は人によって様々で、それをまとまりのあるものにしていくことはとても難しいですが、私はそれをみんなで作り上げていく過程が本当に楽しいです。

残り3週間ほどですが、少人数のアンサンブルだからこそできる、練習の時間を大切にしながら、本番に向けて頑張っていきたいと思います!

チケットも残り少なくなってきたとのことです。お買い求めはお早めに!12月17日14時に音楽工房ホールでお待ちしています🎵

Vc EM

2023.11.29

SPCシリーズ#20浜響による室内楽演奏会、チケット発売中

SPCシリーズ#20 浜響による室内楽演奏会

アクトシティ浜松チケットセンターにて、発売しております。

たくさんのみなさんにご興味を持っていただいているそうで、チケットの残りが少なめとの情報も入りました。

もし、演奏会にお越し予定で、チケットをお持ちでない方は、お早めにお求めいただけたらと思います。

 

2023.11.29

対向配置の森

第95回定期演奏会も、無事終えることができました。年末のお忙しい中、ご来場いただきました皆様に感謝申し上げます。
2年前の「夢に追いかぜコンサート」で指揮をしていただいた石川先生との再共演も叶い、嬉しく思います。浜響ソリスト・オーディションで第1位を獲得された松澤さんの弾むような演奏も大変素晴らしく、演奏後の素敵な笑顔が印象的でした(写真)。石川先生、松澤さん、ありがとうございました。

今回の定期演奏会のテーマは「森の響きにつつまれて」。
童話に出てくる広い森にはさまざまな生き物たちが暮らしていて、魔女や狼に出会ったり小人が出てきたり、物語の中でいろいろなドラマが展開されます。さまざまな楽器が集まって音楽を作り上げるオーケストラも、いわば音楽の「森」と言えるかもしれません。

ご来場のお客様にはおやっ?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、今回はその森に少し異変がありました。いつもなら舞台に向かって右側(上手)にいるはずのコントラバスやチェロ、そしてホルンが左側(下手)へ、そしてバイオリンは1stと2ndが舞台前方で向かい合って座るという並び方で「対向配置」と呼ばれています。浜響としては珍しい配置でしたがブラームスの時代には、この並び方で演奏されることが想定されていたようです。

引っ越しや席替えなど、慣れない場所に移るのは誰でもちょっと不安になるものです。
森の中でいつもキツネさんやクマさんと一緒に暮らしていたタヌキさんが、急に小鳥さんやリスさんの住処に移ったような居心地の悪さ。でも耳を澄ませてみると、森の生き物たちの声がいつもと少し違って聞こえたり、周りを見渡すと、これまで気付かなかった景色に出会えたりすることもあります。

対向配置の森での演奏は、オーケストラの奏者にとっても発見の連続で、我々もまさに「森の響き」を体感できたように思います。
でも森の中で迷子にならずに最後まで演奏できたのは、ヘンゼルのように要所要所に、光る白い石を置いて下さった石川先生のおかげです。いつかまた共演の機会がありましたら幸いです。

次回の定期演奏会:

第96回定期演奏会〜凍てつく大地に ほとばしる情熱〜


次回の定期演奏会は来年の3月17日(日)、「凍てつく大地に ほとばしる情熱」をテーマに、通常あまり演奏されないショスタコーヴィチのバイオリン協奏曲など、魅力満載のプログラムでお届けします。皆さま次回もどうぞお楽しみに!

Vc AK