チケット1/12いよいよ発売

2025.01.10

チケット1/12いよいよ発売

いよいよ1/12にチケット発売となります。
島宗さんのチェロ協奏曲、
そしてなかなか演奏される機会が少ないシンフォニックタプカーラ、お聞き逃しなく!

2024.12.21

G.P.練習

本日の練習は、明日12/22に控える第97回定期演奏会の前日練習。
通称ゲネプロ(generalprobe:ドイツ語 略GP)でした。

英語圏では、dress rehearsalと呼ばれたりしますが、本日は普段着にて。
(当日直前練習も普段着なので、正確な意味でのdress rehearsalは行われないかも?)

今回の演奏会では、前半曲の一部で参加させていただいています。
ひさしぶりに、歌のバックで演奏(実際には音出してないですが)となり、今回ソリストとして来ていただいた十合さんの素晴らしい歌声を間近で聞くことができるという特典を堪能しました。

前日練習というと、管楽器奏者としては、吹きすぎに気をつけて最終調整する段階ですが、一足お先に 美声に酔いしれさせていただきました。
年の瀬、お忙しい中ではありますが、ぜひ明日は会場まで足をお運びいただければ幸いです。

(なお、全然吹いていないようにも読めますが、一応、ちょっぴりは吹いています。なかなか、トリッキーなところも多いうえに、よい演奏にするにはいろいろ気遣うところも多い曲だなぁと痛感しております。)

休みの小節数を数えるのが大の苦手な金管奏者より

2024.12.19

「郷土愛系」作曲家 ドボルザーク

先日、NHK Eテレ「クラシックTV」でドボルザークが取り上げられると知り観てみました(2023年6月8日のアンコール放送)。

ゲストで登場したのは、「ごめんねごめんね~!」のネタでおなじみのU字工事。

なぜ彼らが呼ばれたかというと、栃木弁を使って地元栃木を全面に出した漫才で人気のU字工事と同じように、ドボルザークも地元チェコの音楽や踊りのリズムを曲の中に取り入れ、郷土愛を全面に出して大ヒットした作曲家だったから。

このような「地元ネタ」を自身の曲に取り入れて自分の国をアピールした作曲家はドボルザークの時代では珍しく、そのエキゾチックな音楽が世界中で大流行したそうです。

この「エキゾチック」こそ、まさに今回のテーマ「異国の薫り」!
今回の演奏会は前半も異国情緒たっぷりですが後半のドボルザークも、「チェコネタ」満載でエキゾチックな演奏をお届けします。

番組で取り上げられたチェコの民族舞曲「フリアント」のリズム(12、12、12、123、123)も、この演奏会のどこかで出てきますので、どうぞお楽しみに!

いよいよ、今週末となりました。日曜日はアクトシティ浜松大ホールへ!
ご来場お待ちしています。
Brzy se uvidime!

「クラシックTV」番組ホームページ:
https://www.nhk.jp/p/classictv/ts/14LJN694JR/episode/te/KZ2716WMG2/

2024.12.16

3種類のクレッシェンド

昨日は集中練習の2日目ということで、終日ドボ8の練習に明け暮れていました。
響きの良い大ホールのリハーサル室で充実した練習でした。

前日の練習のエピソードではあるのですが、指揮者の松岡先生がクレッシェンド (*) について印象的なことをおっしゃっていました。

(*) クレッシェンドとは、音量が徐々に大きくなることを指す。主に楽曲の表現力を豊かにするために用いられる。クレッシェンドは、感情の高まりや緊張感を表現する際に効果的であり、様々な楽曲で使用されている。
(実用日本語表現辞典より)

クレッシェンドには3種類あるとのこと。
1つ目は徐々に音量を大きくするタイプ。2つ目は最初に多めに7-8割のクレッシェンドを行い、そのあとは少し大きくするタイプ。3つ目は最初は少なめに大きくして最後に7-8割を一気にクレッシェンドするタイプ。
絵にすると下記の感じでしょうか。

今回の演奏会では、全3種類のクレッシェンドが登場するのですが、
特に3つ目のタイプが音楽的にはとても効果があって、盛り上がりをわかりやすく表現できる方法とのこと。

今回は一度は耳にしたことがあるはずの曲が多く並ぶので、耳なじみのメロディーを楽しんでいただくのはもちろんのこと、最後にわーっと一気に盛り上がるクレッシェンドにも注目して聞いていただけるとより一層楽しい時間を過ごしていただけるのではと思います!

本番まで残すところ、1週間!
いい感じに仕上がってきていますので、乞うご期待!
会場でお会いしましょう!

Vn. S.H

2024.12.15

十合さんとの歌合わせ

今週末は集中練習!ということで、1日目となる昨日は十合さんとの歌合わせでした。

会場いっぱいに響き渡る美しい歌声に合奏前からわくわく。カルメンの練習が始まるとまるでカルメンがそこにいるかのような雰囲気につつまれ、オーケストラの演奏もより一層引き締まったように感じられました。

演奏会ではカルメン/サムソンとデリラの前半プログラム両方で歌声をお聴きいただけます♪
どんな演奏に仕上がっているのか、お楽しみに!

Fl. M.E.

2024.12.12

予想外

昨日は「ドヴォルザーク/交響曲第8番、サムソンとデリラ、アンコール」の合奏でした。

「サムソンとデリラ」よりバッカナールのアラビアンなメロディは、どこかで耳にしたことがあるという方もいらっしゃると思いますが、楽譜をご覧になったことはあるでしょうか?

私自身、初めて楽譜を見たときはびっくり!
というのも思っていたのと記譜が違ったからです。
あれ、ド♯レミファ…って1拍目からじゃないの…(・・?)
(縦線の位置が、添付写真 赤線だと思っていました。)
頭では理解していても、何度弾いても、ちょっと気を抜くと混乱…(@_@)
でもこの記譜だからこその表現がもちろんあるのです。サン=サーンスと松岡先生と自分たちの思いを音にしてお届けできるよう、がんばります!

気づけば、本番まであと10日…!!
昨日の練習では、細かい表現を何度も練習したため時間がなくなり、後日に回した曲も…。
今週末は土日練習もあり、十合さんとの初めてのソロ合わせも予定されています。
最後の追い込みに、乞うご期待!

Vn.M

2024.12.05

ドヴォルザークと日本と浜松

ドヴォルザークと日本と浜松

1841年生まれのドヴォルザーク。
当時のチェコはオーストリア帝国の下にいて、仕事するならドイツ語!と言われていたそうです。
いろんな国や民族が地続きのヨーロッパでは自分たちのアイデンティティを守るのは本当に大変。。
ちなみに、日本では江戸時代で天保の改革の頃。あの渋沢栄一が1840年生まれでほぼ同い年。

そして、ドボ8が作曲されたのは、1889年48歳ころ。作曲家ドヴォルザーク順風満帆の時代だそうです。
日本で言うと、明治22年、大日本国憲法が発布された年で、この後、1894年日清戦争、1904年日露戦争と続いていく激動の時代。

さて、作曲家というと、だいたい気難しいだの、変人だの、奇行ばっかりが記録に残ってしまいがち。
ドヴォルザークは、変な逸話はないのですが、鉄道オタクで有名です。
チェコの鉄道はヨーロッパの中でも早くて1828年開業だそうです。生まれた頃にはいっぱい走っていたんですね。

日本の鉄道歴史もついでに調べてみたら、なんとたまたま、ドボ8作曲前年の1888年に浜松駅が開業したそうです。
翌1889年には静岡方面まで延伸し新橋まで鉄道で行けるように。もちろん蒸気機関車です。

ということで、私の個人的なドヴォルザークの印象です。
・鉄道大好き(好きすぎてアメリカに行った?1830年開業)
・社交的で、人が好きだし、人にも好かれる(たくさんの音楽家から支援されていた、ブラームスにも好かれていた)。
・人と一緒に演奏するのも好きだった。(駆け出しのころはビオラ奏者。ビオラっていい人が多い)
・自分の民族の文化を大切にする。(民族音楽を交響曲分野に取り込む)
・自然が大好き。朝の散歩も大好き。山や、鳥も大好き。(曲中にいっぱい出てくる)
・音楽の才能にあふれていて、やる気にも満ち溢れてて、勉強熱心。(ブラームスやワーグナーやたくさんの勉強を重ねていた)

ちなみに、6歳年上のサンサーンスがサムソンとデリラを初演したのは1877年。

プラハを 1882年に訪問。
この時ドボルザークと接点があったのか?
お互い名声を得ていたころだったから、何か知ら有ったと思うけど。。。
誰か教えてください。

2024.11.29

ドボルザークの木管2ndはおいしいの?

木管セクションは井上先生の分奏。
音楽を演奏するのに、一番大事なことを教えてくださいました。
もっと丁寧に練習していこうと、普段の練習を反省するのでした。

さて、ドボルザークの木管というと、2nd奏者にいっぱい見せどころがあります。
特にこのファゴットの2ndは、曲の冒頭や、4楽章で、全体を支える大事なパートを演奏します。
そして、とっても、あんばいが難しいところです。
音楽的でいい音程で、かつ出すぎず引っ込みすぎず、ちょうどいいところをいつも探しています。

フルートやオーボエ、クラリネットの2nd奏者にも、いっぱい聴きどころがありますので、
誰が演奏しているのか、よーく見ながら聴いてみてください~。

2024.11.29

パート練習

11/27は弦楽器は各地に分かれてのパート練習、管楽器は木管と金管に分かれての練習でした。
弦楽器の中からヴィオラパートの練習の様子をお知らせします。
この日は、ドヴォルザーク交響曲第8番を練習しました。
今までの松岡先生の練習でご指導いただいた音楽的なことを確認し、難所、フィンガリング、強弱、弾き方等々、共有したり、情報交換したり、確認したり、いい方法を教えてもらったり、技術的な面もみっちりやりました。
ドヴォルザークはヴィオラ奏者ですが、「なぜこれをヴィオラに弾かせるの?」という箇所が所々あります。きっとドヴォルザークは普通に弾けたのでしょうね…。
その反面、ヴィオラらしいメロディや、楽しい箇所もたくさんあります。
1楽章のシビアな3連符、2楽章の緊迫するト音記号、3楽章の気が遠くなりそうなウネウネ音型を乗り越えると、4楽章ではC線開放弦で演奏する楽しい箇所が!しかし…
ヴィオラの本領発揮とばかりに張り切って弾いていたら、松岡先生に「ここは葬送行進曲だから…」と言われてしまいました…。ここは神妙な面持ちでやることにします。
ともあれ、内声部の使い方が実に巧妙で、ヴィオラも裏方だけではなく美しいメロディもあって、とてもやりがいがある曲なので、葬送行進曲の部分以外は張り切って演奏します!

(Va M)

※写真は休憩時間にポーズとってもらって撮影しました。

2024.11.21

昔は4番だったし、名前も「イギリス」だった。

今ではドボ8と呼ばれることの多いDvorak作曲の交響曲8番ですが、私が子供の頃(50年ちょい前)は違ってました。
当時買ったLPには、ドヴォルザーク交響曲4(8)番「イギリス」と明記されていました。
ドヴォルザークは生前5曲の交響曲しか出版しませんでした。先に作曲した4曲は自身でお蔵入りにしてしまったのです。
死後に発見されて60年代には9曲のラインナップは次第に浸透し、混乱をさけるために旧番と新番を併記していました。
また彼の作品のメインの出版社のジムロックはかなり「やりたい放題」だったようで、好き勝手に作品番号を割り振ったりしていたために、怒ったドヴォルザークはこの曲はイギリスの出版社を使いました。
そのため付いたあだ名が「イギリス」でした。
随分な理由での命名のため、番号が8番にほぼ統一されたころには、あだ名も消えたようです。
(ですので私が中学生の頃は「新世界より」交響曲は5(9)番でした。当時は意味が良く判らず怪しく感じていました。)
同じような話はシューベルトでありますが、こっちは案外最近です。
昔「未完成」は8番、「グレイト」は9番でした。今では7番と8番です。変わったばかりはびっくりしました。
NHKが間違えてるじゃん!などと思いましたが、そうか「グレイト」も以前は7番で、そのうちに9番になって、今やっと8番になったんだと理解しました。
スケッチだけの交響曲を数に入れる前は7番だったのが、数に入れるようになって9番、だけどやっぱ外すことになり8番。
ヴィラ=ロボスなんかも交響曲は10番まであるけど「勝利の交響曲」は楽譜が残っていないため、交響曲全集には9曲しか入っていません。この辺りも数年後には番号が繰り下がるのかもしれません。
(となるとヴィラ=ロボスも交響曲を9曲書いて死んでしまう9曲連盟の一員になるのかもしれないですね。
主要メンバーはベートーヴェン、(以前はシューベルトも一員)ドヴォルザーク、マーラー、ボーン=ウイリアムスらです。
ヴィラ=ロボスも晴れて仲間になる日が来るかもしれません。閑話休題)

できればハイドンやモーツァルトの交響曲番号は変わって欲しくないですね。ハイドンは2曲、モーツァルトは数えきれないほど交響曲が追加で見つかっています。「ロンドン」が106番、「ジュピター」が48番とかにはなって欲しくありません。
いかに生々流転とはいえ限度があると思います。

ちなみに中学生の時に2枚目に買ったLPがドボ8でした。当時はコントラバスを弾いていましたので、こんなにチェロが美味しい曲だとは判ってませんでした。シルヴェストリ指揮ロンドン・フィルのほんわかしたお気に入りの一枚でした。
浜松交響楽団でも何回目かのドボ8ですが、歴代一番の演奏になるように精進したいと思っています。(TK)