♪浜響木管セクションQ&A♪

2023.05.06

♪浜響木管セクションQ&A♪

Q.“もっかん”って何?
A.ざっくり言うと、笛のなかまです!横笛→フルート、縦笛→オーボエとクラリネット(見分けがつく方には100点あげます!)、でっかい縦笛→ファゴット。

Q.木管のいいところは?
A.それぞれの楽器の音色がソロやデュオなどで聴く事ができます。また、4つの種類の楽器の音色が合わさると(ハモると)いい感じです。そしてさらに弦楽器の音色と溶け合うともっともっといい感じになります。

Q.木管の苦労点は?
A.それぞれの楽器の音色を聴かせるソロやデュオを必死で練習します。4つの種類の楽器の音色が合わさっていい感じになるために練習します。さらに弦楽器の音色と溶け合ってもっともっといい感じになるようにもっともっと練習します。リード楽器の苦労についてはここでは割愛します(気になる方は検索っ!!)

Q.木管はどんなメンバーですか?
A.老若男女います(笑)
生まれも育ちも仕事も性格も違うメンバーですが、演奏を楽しみたいということは共通しています♪

浜響の演奏会にお越しの際には、ステージ中央あたりの木管楽器に少し想いを馳せてみてください♪

2023.05.03

Viola は Alto です

英語・伊語で「Viola」と表記されるこの楽器は、ヴァイオリンより気持ち大きく、チェロよりは非常に小さく、音域は中音部を受け持ち、中国語では『名は体を表す』の言葉通り「中堤琴」と呼ばれています。仏語では「Alto(アルト)」ですが、これは声楽のテノールより高い音域で、今日では女声低音を指す「アルト」が転用されたものです。
さてこの「alto」という言葉は伊語では「(身分が)高い」とか「優秀な」という意味があります。ヴァイオリンやチェロに比べて認知度が低く「Viola Jokes」では何かと揶揄されますが、自身も大学時代ヴィオラ弾きであった作家の島田雅彦氏の表現を借りれば『女性の鼻にかかった低い理知的な声に似た』魅力的な音色を持つ楽器であります。
『名は体を表す』のです。「Viola は Alto です」

2023.04.23

オーケストラ鑑賞教室練習 #1

第94回定期演奏会にご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

先日は、2023年6月に開催する「都田文化力向上事業 浜松交響楽団 オーケストラ鑑賞教室」(第51回浜響移動オーケストラ教室)の初練習でした。
例年は小中学校に伺って演奏することが多いのですが、今回は初めてサーラ音楽ホールで演奏します。

初回練習から本番で指揮を振ってくださる長瀬正典先生にご指導いただくことができました。
ポイントを絞ってご指導いただき、今後の課題が見えました。

今回も子どもから大人まで楽しんでいただけるように選曲しています。
スペシャルゲストとのコラボレーションなど予定しており、盛りだくさんな演奏会になります♪

詳細は今後順次情報公開していきます。
乞うご期待!

(写真は過去に開催した際のものです。)

Viola A

2023.04.10

長い冬を乗り越えて

 

多くのお客様にご来場いただき、第94回定期演奏会も無事開催することができました。
第90回定期で壮大なタンホイザーを指揮して下さった北原先生と再び共演できたこと、また昨年の浜響ソリストオーディションで第一位を獲得された宮地江奈さんと初めて共演が叶ったことを嬉しく思います。

浜響の春の定期は3月に開催することが比較的多いですが、昨年に引き続き4月の開催で年度替わりの時期、また浜松は統一地方選挙の投票日とも重なり、お忙しい中お越しくださいました皆様に感謝致します。

本番当日の4月9日はキリスト教のイースター(復活祭)、長い冬を乗り越えてようやく訪れた春を祝う日でもあります。

コロナ禍で浜響史上初めて中止となった2020年3月の定期演奏会から3年。いろいろな行事で「3年ぶり」という言葉が聞かれるようになり、長いコロナ禍もようやく出口が見えてきたように感じられます。

3年前、浜響もしばらくの間、練習の中止を余儀なくされましたが、「感染対策チーム」を立ち上げ、その年の秋から感染対策を万全にして演奏会を再開、以後多くの波を乗り越えながら、演奏会を続けてきました。これまで浜響としては一度もクラスターを発生させることなく、安全に練習や演奏会を続けてこられたのも、感染対策チームによる議論の積み重ねと、その指導のもとで団員全員がそれぞれのやり方で感染対策に努めてきた結果だと思っています。刻々と変化する感染状況を的確にとらえ、団員を安全に活動させてくれた感染対策チームには、本当に感謝しています。

次の演奏会あたりからは、そろそろ「感染対策」という言葉もマスクも要らなくなって、コロナ禍以来開催されなくなってしまった演奏会後の打ち上げも!「復活」できたら嬉しいです。

これからの演奏会 ⇒ こちらから
・ 第17回浜松いわた信用金庫「夢に追いかぜコンサートin浜松」~20世紀アメリカ音楽の旅~(アクトシティ浜松 中ホール)

重厚なヨーロッパの音楽からガラリと雰囲気を変えて、Pop&Jazzyなアメリカ音楽の世界へ、皆さまをお連れいたします。特に昔「アメリカ横断ウルトラクイズ」が好きだった方やドラマ「のだめカンタービレ」にハマった方(私もです)は必聴です!今から演奏できるのをとても楽しみにしています。

ではまた次の演奏会でお会いいたしましょう。Happy Easter!

※ 宮地さんアンコール曲:プッチーニ作曲 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」

Vc AK

2023.04.06

天上のしらべと地上のドラマ

♪もういくつ寝ると演奏会本番〜
演奏会チラシのタイトルにお気づきでしょうか?
「天上のしらべ と 地上のドラマ」
                            .
ソプラノ宮地さんが歌うオペラアリアは、まさしく天上のしらべ。昨日の練習ではその歌声に心うばわれました♡
                            .
地上はドラマチックなブルックナー転調が忙しいのでした。
ブルックナー9番の2楽章の1stバイオリン、コレなんの音かわかります?
ドの♭なんです。この曲で1番高い音(勝った!)
しかもff、前後も♭ばかり(次のページはシの音以外全部♯がついてる)
でも今は、この壮大な旋律の美しさに♭も♯も癖になりそうです。
こちらも天上の光が降り注ぐようなしらべをお届けできたらと思います。
                            .
なかなか聴けないプログラムです。
桜もおわり、お天気も晴れ(たぶん)
皆様のご来場を心からお待ちしております!
(1st Vn  T.R)

2023.03.30

あと少し

土日の集中練習を経て、昨日は3日ぶりの合奏でした。
前半はブルックナーの1楽章と3楽章、後半は「フィガロの結婚」序曲と「魔笛」序曲の練習。

フレーズの作り方や音の処理、強弱など細かな点を丁寧に確認しました。
練習を重ね、ある程度形になってきたとはいえ、まだまだやることたくさんです。
がんばります…!

気付けば、もうすぐ3月も終わり…。
桜は満開、初夏のようにあたたかい(暑い)日も増えてきましたね
そして、定期演奏会まで2週間を切って、昨年12月から始まった練習もあと2回…!
桜も練習もあと少しです。

年度始め、お仕事や家事のひと休みにいかがでしょうか。
4月9日、ご来場お待ちしています!

Vn.M

2023.03.27

集中練習2日目

桜も咲いて、お花見日和な今日のこの頃。
浜響は土曜に続き日曜も、みをつくし文化センターで集中練習でした。

午前中は、木管と弦楽器のみでブルックナー。
頼りにしている金管がいない中での練習。
自分の音とじっくり向き合うよい機会となりました。

お昼休みは駐車場へ。
車の中でお弁当を食べていたら、天竜浜名湖鉄道の電車が走っていきました。
1時間に1本しかないので、なかなかのレア。
線路の方に行ってみたら、ホールの裏に桜並木を発見。

雨で落ちた花びらが絨毯みたい。

駅も近くにありました。

雨に濡れて寒そう。

午後は、金管楽器も来て、通し練習でした。
全集中で1時間ちょっと。
森羅万象の深い響きが印象的な1楽章、宇宙が踊っているような第2楽章、そして神の声が聴こえると言われる第3楽章。
2週間後には、皆様をブルックナーの至高の世界へ誘えますよう、残り少ないですがさらに精進します。

帰り、駐車場に行ったら、なんとまた天竜浜名湖鉄道の電車に遭遇。
1日に2回も!しかもラッピング車両でした。
鉄ではないので、検索の仕方が合っているか分かりませんが、たぶんこれだと思われます。

「音街ウナ」×「天竜浜名湖鉄道」フルラッピング列車 新生『うなぴっぴごー!』の運行について

最後に本のご紹介です。
『不機嫌な姫とブルックナー団』

小説ではありますが、ブルックナーがどんな人なのか、「ブルックナーが好きな人」がどんな人なのか、知ることができるのではと思います。
演奏会前に、または演奏会後に、ぜひ!
ちなみに、
本文中の「ブルックナー団員資格認定テスト」、私は全部「いいえ」でした。
大丈夫です。普通の人はそんな感じです。

(Va M)

2023.03.26

ソプラノ宮地さんをお迎えして♪

3/25 浜響集中練習

最近の練習ブログはどうしてもブルックナーだらけでしたが…お待たせ致しました!ついに今回のソリスト、ソプラノの宮地江奈さんにお越しいただきました♪

宮地さんは去年の8月に行われた浜響ソリスト・オーディションで1位入賞され、今回の共演となります。

練習では、宮地さんの歌い出しからグッと心をつかまれました(本当に)。「浜響ソリスト・オーディションを受けて下さりありがとうございます!」なんて思いながら艶やかな歌に聴き入っていました(見惚れすぎて楽器構え忘れました笑)

それぞれに表情や味わいが違う3曲を演奏した後に、宮地さんに少ーしお話を伺いました。突撃インタビューにお答えいただきありがとうございます!!

私:「今回のプログラムの聴きどころを教えてください」

宮地さん:「全曲とも“声”をじっくり聴いていただけるプログラムとなっています。今、私の中でレガートで(滑らかに)歌う事を研究しているので、それに挑戦し、浜響の皆さんと一緒に演奏できることが楽しみです。プリターニ(清教徒)の後半はころころと動くところも聴きどころです。ぜひ、“レガート”な声をお楽しみください!」

宮地さん、ありがとうございました!!
私たち団員も、宮地さんのレガートな歌に並走し、寄り添い、引き立て、盛り上げ、聴き惚れ、共演を楽しみたいと思います(あぁ、もっと練習しなきゃ…)
お客様にもぜひ聴いて頂きたい!と強く思いました♪
4月9日(日)アクトシティ浜松大ホールにて、皆さまぜひお越しください!!

※写真は宮地さんとコンマスです

(くら子)

2023.03.23

パート練習だ ‼️

ある日の夕方…。私は佐鳴湖に近い職場を出ようとしていた。
「今日はパート練習かぁ…。」
パート練習会場は、職場から遠い、浜北。そして私の自宅は浜名湖の橋を越えた愛知県との県境。そこで一句。
「なかなかの ドライブになるな 今日もまた」
と、楽器を車に乗せて出発した。

パート練習というのは、オーケストラ全体での合奏とは違った緊張感がある。個人の音がはっきりとわかるから。練習がきちんとできているか、みんなに丸わかり。でも、疑問に思っている箇所があれば質問できるし、それに対するみんなの意見も聞ける。これはありがたい。

今日もそうだった。早速目下苦戦中のブルックナー。♯や♭、といった臨時記号にクラクラしながら音程を確かめていく。なるほど、絡んでいた糸がほぐれてきたぞ…と思っていたら、おっとまずい…。また課題発見。ここ、難しいんだよね、と気持ちを共有。どんな指使いがいいかねぇ、とアイディアをいただく。この繰り返しを重ねていくことが、実は楽しい。

…難敵はまだいた…。細かいパッセージの続く、ごまかしの一切聞かないモーツァルト。曲想も表現もブルックナーとは真逆。本番、衣装変えでもしようかと考えるくらい(しないと思いますよ!)、ガラッと変わる。パート練習で弾き方をそろえていくことも大切だ。そう思いながら練習を進めていくうちに、あっという間に終了時刻。お疲れ様でしたぁ… ‼️
そういえば、大谷翔平選手は凄かったねぇ ‼️ という会話が聞こえてきた。…そう、パート練習はWBC決勝の日だったのだ  ‼️

今日もいい日だった。パート練習もできたし、侍ジャパン優勝したし。疲れたけれど、まあまあ充実感あり。さて、安全運転で県境まで30㎞運転して帰るとしますか。総移動距離は60㎞越え…。パート練習で出た「集中練習までにやっておく箇所」という宿題を持って帰路につく私であった…。

本番は近い、頑張ろう… ‼️

(2nd Vn 遠州灘の波小僧)

2023.03.18

「第4楽章は?」

今から40年以上も前のことですが、シューリヒト(元祖の方)がウィーン・フィルを振ったブルックナーの交響曲第9番のLPを中古で買いました。暗く重たい1楽章が心地よく響き、スリルある稜線の岩場歩きを彷彿させる2楽章(時々雪崩だか落石が頻繁に起こる)、そして何物にも代えがたい3楽章(当時は南部牛追い唄の響きに似てるなあと思ってました。)、でも次が無い・・・・未完成の曲だと知りました。
だけど3楽章までで曲は充分に完結しているためなのでしょう、物足りなさは感じませんでした。
(作曲者はテ・デウムを4楽章にしちゃえばどうか?などと冗談を言っていたとか。本気だったとは思えない)

あれから40年・・・

1昨年ブルックナーの交響曲全集(0番も収録されている、しかも安い)をインバルのCDで買ったら、なんと9番に4楽章が付いていた!どこから湧いてきたのか?と思ったら、「最後の部分が欠落しているので、インバルが完成させた」みたいなことが書いてあった。
どんな曲かと思って聞いたら、それなりに盛り上がり主題も反復され悪くない曲と感じたけれども、あの恐るべき第3楽章の後に来るにはどうにも役不足。
大関→関脇→横綱と来ておきながら、最後の締めは小結だったという印象。ちょっと締まらない。
「4楽章は完成間近まで作ってしまったけど、今更手直しレベルでは横綱には敵わない、かと言って自分には作り直しをしている時間は残されていない、しょうがないので完成させるのはやめておこう」、とでも思ったのかもしれません。(最後の部分は私の勝手な想像です。完成する前に死去されたと書いてありました・・・)

それにしても強烈な名曲で、取り組んでいてもそのスケールの大きさに圧倒されます。しかも静かに終わるので聴いて下さる方に自分たちの感動を伝えることができるだろうか?とも心配になりますが、この曲を演奏できることに感謝して精進していこうと思っています。(T K)

写真:パブリック・ドメイン:From Wikimedia Commons, the free media repository
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bruckner_final_years.jpg